普段過ごしている場所からの訓練

児童館は、子どもたちが放課後に過ごす場所です。しかし、児童館だけが子どもたちの放課後の居場所ではありません。塾や習い事に通うこともあれば、サッカークラブの練習のために地域内にあるグラウンドで過ごすこともあります。友達が多く住んでいる住宅地にみんなで集まって遊ぶ、ということもあります。そのため、「いつどこにいるときに地震が起こるかわからないから、臨機応変に動けるようになってほしい」という思いがありました。そのためにどういう訓練が必要かを考え、その最初のステップとして、子どもたちが児童館に来ない日にどこで過ごしているかを知るために「みんな、放課後どこにいる?調査」を行いました。

調査の結果、子どもたちは、平日の放課後、大きく分類して3つの場所で過ごしていることがわかりました。そしてその場所をスタート地点とする避難訓練を行いました。子どもたちの生活実態に合わせているため、子どもたちにとってもなじみの深い環境で訓練が行われました。

そして、今回は、どの道で避難するかについても子ども達自身で考えてもらいました。おそらく安全と思われる道は、本当に安全なのでしょうか…?歩きなれた道を、改めて防災の視点で見つめることで、普段は見えなかった“危険”が浮かび上がります。その訓練の結果を、子どもたちはポスターにまとめました。